来場者参加型のインタラクティブAIスカルプチュア
The Welcome Chorusは音、スカルプチュア、そして人工知能 (AI)によるインタラクティブなインスタレーション。Margate NOWフェスティバルの一貫としてTurner Contemporaryのコミッションで実現したこのスカルプチュアは、地元ケント州の各自治体を表す12のホーンからなっています。各ホーンは人工知能ソフトウェアによってその土地にちなんだ歌詞を学習、生成しながら歌います。ホーンはケントの由来とも言われている単語kantoはホーンやフック(鉤)をシンボリックに、絵的になぞるものでもあるのです。
人工知能のデータバンクにはケント州内の図書館で行われたワークショップや集まりを通して地域の出来事について住民から民主的に寄せられた歌詞が入力され、結果ケント州の歴史、風景や河口、産業やサービスの移り変わり、都会と田園、旅、移住、動きといったテーマからなる歌詞が生成されました。ホーンの色は州内の様々な地域の図書館スタッフによって選ばれたものです。
ホーンの前には指揮者的存在のスカルプチュアが置かれ、来場者が話しかけたり歌いかけたりすることによってその場ですぐさまサウンドスケープとして再生、人工知能の学習ソースとなります。人工知能は展示中、継続的に学習を続けることとなり、かつてない、そして思いがけない交流を来場者と機械の間にもたらすのです。