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    Yamahaとのコラボレーションによるコンセプト楽器

    Industrial Instrumentsは、既存の工業部品を使い、音、インタラクション、美の点から再利用、再構築することでYamaha Design Laboratoryと共同で研究開発したコンセプトモデル3点。

    クオリティの高い操作性、ものとしての美しさ、音を実現するべく、長期間に渡り多くのやり取りを経て実現した当プロジェクト。あらゆるスイッチや櫛などを使いながらプロトタイプ制作を重ね、最終的な制作はカスタム家具メーカーIsokon Plusを率いることでも知られる家具・楽器職人のChris McCourtの手に委ねられました。

    「Yamahaからこのような実験的なプロジェクトに協力を得られたのはとても嬉しいことです。楽器とは一体なんなのかという根本的な疑問、そして物語性に端を発するプロジェクトですからね。何十年も前、Brian Enoはアンビエントミュージックという定義を作り出しました。自然や周囲の何気ない音が、突然アンビエントミュージックとしてその価値を見出されることとなったのです。

    その後、90年代、2000年代、Alva NotoやRyoji Ikedaによるエレクトロニカで、テレビのノイズやコンピューターのグリッチ音までがこの概念に含まれることとなりました。このプロジェクトの楽器はいわばこの二つの年代のためのものです。アコースティック楽器でありながら、工業部品を使い、操作性や音をユニークなものとしています。これらを使った音楽、そしてパフォーマンスもまた、ユニークなものになるでしょう。」

    本作品はロンドンDesign Museumでのスズキユウリ『Sound in Mind』内の一プログラムとして、プロのパーカッショニストによる実演、そしてYamahaによるコンセプトについてのプレゼンテーションとともに発表されました。